「暑いね。ごめん」 「全然! 今日は特に暑いもんね。もうすぐ夏休みだし」 学校の近くにあるコインパーキングに着くと、大和くんの車に乗り込んだ。 車内は半端なく蒸し暑くて、大和くんはすぐにエアコンを最大にしてくれて、涼しい風が顔にあたる。 その送風音に紛れて、あたしは無意識にため息をついてしまった。