…いつもと変わらず、ごく平穏な、大木家。その大木家の一室を除いては。

「ねえっ、まだぁ~。愛菜ネエまだ帰ってこないの~っ。
今度のイベント用の新作衣装、チェックしてもらおうとしたのにぃ~っ!

…相談したい事もあるのに…」

〈被害者No.4 片山渚

かずやの同級生で、ロリータ衣装に興味のある、前途が危ぶまれるセミロング前髪ぱっつんな少年。九歳。

女系家族で育った為、元々の容姿に加えて、行動や言動が女の子×2している。

その為、かずややその姉の愛菜は、数少ない友達。〉


「…まだ学校。夕方にならないと帰ってこないよ。

…それより、早くいつもの服装に着替えてくれない?

僕のお母さんはまだ、君にそんな趣味があるって知らないんだから、今の君を見たらひっくり返っちゃうよ!」

「だから、わざわざこの部屋で着替えたんだけどぉ~っ。

…一応、気は使ってますぅ~っ!(ーoー)」

「…(-м-;)」

「まあ、ただ愛菜ネエがまだ帰ってこないとなると、ボク、ヒマしちゃうなァ。」