≪―泉side―≫
玄関の扉を乱暴に閉めて、真っ先に自分の部屋に向かった。
そして、電気もつけずにベッドにドカッと座った。
あー、胸くそ悪い!!
リンチとか
弱い者いじめとか
そういったことが
大キライなんだよ、あたしは!
――『ずっと嫌いだったんだよ!』
――『お前をダチだと思ったことなんか一度もねぇ!』
それに、仲間とかダチとかマジいらねぇ。
言葉だけじゃん?
どうせ、裏切られるんだから…―――
いらないんだよ、友情とか。
煩わしいだけ。
大切にすればするほど、
それはそれは残酷に裏切られる。