ケータイ小説 野いちご

俺の愛も絆も、全部お前にくれてやる。

桜、三枚目『冷たい瞳』


≪―涼side―≫



欠伸をしたら丁度、HRの終わりを知らせるチャイムが鳴った。



戦争の結果。結局〝変わらず俺が頭のまま〟という形で戦争は終了した。



その戦争から早いことに1ヶ月弱が経とうとしている。



温かい春。しかし窓の外の桜は満開の時期を大きく過ぎたからか、少し寂しい感じ。




「くっそー。また泉、囲まれてるし」


「本当だ」




遥が悔しそうに言った。泉の方を見ると数人の女子にちやほやと囲まれている。



当の本人はだいぶ迷惑そうだが。と言うか、戸惑った様子だ。



戦争での泉の強さを見ていた女子が泉の噂を広めたらしく。今では学校の有名人だ。




「助けに行ってやれば?」


「いーやっ、アイツには一度見捨てられたからな。助けになんて行ってやらねぇー」


「?」

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