≪―泉side―≫



廊下で立ち尽くしていると「お前等みんな教室に入れー!」と先生達がやって来た。


その声に涼達3人が教室へ入って行く。



「……香。あいつ等がここに入学すること知ってたの……?」



あたしの背後に居るであろう香に声をかけた。


……別に怒ってるんじゃない。



「うん、知ってた……」


「……そう」


「ごめん」


「いや、いいよ。

――だって、そんな気、してたから」



なんとなくだけど。そんな気がしてた。


あいつ等と、
桜達と、


再会するような、そんな予感。


あいつ等とは変な縁で結ばれている。

いつかこんな日が来るとは思っていた。


……覚悟は、できている。


願わくば、会いたくは、なかったけれど。