ケータイ小説 野いちご

俺の愛も絆も、全部お前にくれてやる。

桜、二枚目『一日戦争』


≪―泉side―≫



朝日がカーテンの隙間から射し込む。
眩しくて目覚ましが鳴る前に目が覚めてしまった。



「んー……」



頭をクシャクシャにして違和感を感じた。


あ……そういや髪、切ったんだったな。


眠気まなこでリビングに行くと、既に起きていたお父さんが朝食を作っていた。



「あっ、おはよう!泉」


「朝ごはんは作らなくていいって言ってんじゃん……」



朝ごはんぐらい、パン焼けば自分で用意できるし。


お父さん、仕事で忙しいんだから。



「俺が料理好きなんだから、いいの」



フライパンをゆすりながら笑うお父さんを横目で見ながら冷蔵庫から水を取り出す。


ゴクゴク……

水をカラカラだったのどに流し込む。



「学校、楽しかった?」


「んー、まあ……。ケンカ強い奴居たし」



桜木 涼。

勝ちたかったな……。




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