――そしてあっという間に次の日


私は成宮家に行く準備をしていた


「よっし…着物はこれでいいかな」


私は目立たない着物を着て、羽衣を被った。



「――桜!!おはよ!!迎え来たよ」



戸の向こうから空の声。



「あ、うん!!今行くよー」



私は立ち上がると部屋を後にした


「――昨日市之助さんから話聞いてびっくりしたよ(笑)」



空は苦笑いしながら私を見た。



「ごめんなさいね…ちょっとトラブル起きちゃって…」



私は俯いたまま言った。



「桜が謝ることじゃないよ。俺も桜に会いたかったし一緒にいてやりたかったから」



そう言って優しい微笑みを見せる空。



「ありがとう…空」



空の瞳を見つめた私に空からキスが降ってきた。



この瞬間が大好き。



優しく私を包んでくれる時間が。


たまらなく愛しい。