【勇輝サイド】



はぁ、と。



ソファーに体重を預け、ふんぞり返る俺。



今日は結愛先輩がよくわからないけど生徒会室に来たから、妙に疲れた。



主に、精神的に。



部外者が生徒会室に立ち入るのは、俺からしたらいい迷惑。




『…漫画の続きでも読むか。』




チラッと壁に掛かってる時計を確認したあと、隠した漫画を取り出す俺。



結愛先輩が来てから大分時間が経った今も、最終下校時間までは遠い。



なぜか今日は、時間が経つのが遅い気がする。