【勇輝サイド】



いつもの数倍は早く終わる、仕事という名の教師からの雑用。



…まぁ、最初から予想してたと言えば、予想してたんだけど。




『…今日はこれで終わり。』




角が乱れたプリントの束を机で整えながら、小さく呟く。





美穂に話しかけんな条例を出してから、早2週間。


ちなみに美穂が教科書を忘れなくなってからは、一週間。



俺の仕事は確実に。しかも、スピーディーに片付けられるようになっていた。



美穂がどれだけ足を引っ張っていたか、この統計で一目瞭然。