どちらかというと先輩は、私にとって憧れの人で。 会えば嬉しくなるし、話せば胸が弾む人。 先輩と話せば一気に心が軽くなるし、先輩は私にいつも優しくしてくれます。 なんていうか、先輩は私にとって、“憧れの人”、なのです。 「…あのさ。」 会長の不機嫌そうな低い声と、負のオーラ。 それによってどこかに飛んでいた思考を、慌てて現実に戻す。 どうやら私は、考え事に熱中してしまったようです。