今まで〝特別〟なんて言葉は俺の心には存在しなかった。

そんな言葉は鳥肌が立つほど寒気がして、一生そんな言葉の意味さえ考えることはないと思っていた。

だけど、ふっと問いかけてみる。

あの時の行動はなんだったんだろう。

あの時言った言葉はなんだったんだろう。

それを特別と言わないのなら世の中間違っていると思った。


世の中に嫌いな人は山ほどいて、好きな人はいない。

でも特別な人はいる。

たぶん、この先なにがあっても特別は特別のままだと思う。

本当になにがあっても。