夜中にこうして一人でいると、
このままひとりぼっちで死んでいくような気分になるんだ。

すべてが、止まってしまって。

すべてが、失われていくような。

そんな気分になるんだ。


誰かを、めためたに傷つけたくなる。

声を上げて泣いてくれよ。

俺にも、誰かを傷つけられるって知りたいんだ。

存在を確かめさせてくれよ。


俺に、痛みを与えてくれよ。

このどす黒い不安を、一瞬で消し去るような、そんな痛みを。


生きてるって教えてくれよ。



吐きそうな孤独の中で、壊れていくのは、理性か本能か…


潜む闇は俺だけのものか?

俺のなかに巣食う衝動は…


出口を探して、蠢くそれはどこに向かうのか。



ニュースで見る犯罪者、あれは俺。


優しい人が。

おとなしい人が。

真面目な人が。

まさか、あんなことをするなんて…



そうじゃない。

罪を犯す人間が特別なわけじゃない。

あれは、俺たち。



この孤独が、俺を蝕むんだ。

孤独が人を壊すんだ。




与えてくれよ。

俺に。

俺たちに。


その優しさを。

人のぬくもりを。


教えてくれよ。


孤独なこの心に。


一筋の光を。

愛を。