翌日、「おはよう」



私はいつものようにナナミに言った。



「おはよ」



ナナミは私から視線をそらし、そっけなく答える。



昨日の今日だもん、いくらかは予測してたことだったけれど胸は痛んだ。



「昨日はごめんね？　先輩に聞いても、全然答えてくれなくて……」



「いいよ、気にしてない」



そう言いながらも、ナナミの口調は険しい。



私たちが帰った後彼氏とどうしたのか聞きたかったけれど、とても聞けれるような雰囲気ではない。