「う……わっ……!」


壱に連れられてきたのは、壱の家にある地下室だった。


地下室があるってことは聞いていたけれど、それが壱専用の研究室だったなんて、今日始めて知った。


「すごいねぇ」


入った途端、色んな薬品の匂いが鼻にツンツンきて、涙目になってしまう。


そんな私に壱はマスクを貸してくれた。


教室1つ分くらいありそうな広さの地下室に、薬品用の棚が奥の方に2つある。


大きなテーブルが真ん中に、横向きに2つ並んで置かれている。