「よし。熱下がったね」


嬉しそうにする秀。

あたしはただその背中をベッドの中から見つめるだけ。

「碧。もうすぐクリスマスだね」

「ふーん。別に関係ないよ」

どうせお父様たちも帰ってこないし。


でも、秀がいてくれるなら嬉しい……けど。


「一緒にいてほしい?」


不意打ちの秀の質問にベッドから落ちそうになった。


「べっ別に!秀が一緒にいたいって言うならいてあげてもいいけどっ」

秀から視線をそらしながら言う。

いて欲しい…


「クスッ。うん。俺が一緒にいてほしいから一緒にいて」