_____…


なんでこんなところにいるんだろうって思う。


なんでわたしはタツの家にいるんだろう。


いや、なんでかっていうと施術してもらうためなんだけれども。


変な感じ。


「はい、じゃあそこにうつ伏せになって」


ベットの上にある、顔が入るように穴の開いた施術専用の枕を指さしてわたしを見る。


ここはタツの部屋…だと思う。


部屋は至ってシンプルで、ベッドと机と本棚しかない。


窓には青いカーテンがついていて、両サイドで束ねてある。


男の子の部屋はこういうものなんだろうか。


ベッドに上り、枕の穴に顔を埋める。