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正門前にある『卒業式』の看板の前で、葛葉くんと記念撮影を撮ったあと。
「そういえば、春花ちゃんはいつから俺のことが好きだったの？」
「1年生のときからだよ」
「えっ!? そんな前から？」
私の片想い歴に驚く葛葉くんに、私は縦に首を振る。
クラスは一度も同じになってないのに、3年間も葛葉くんを想いつづけてたなんて、葛葉くんが驚かないわけないよね。
「なにそれ……じゃあ、俺たちは3年間もお互いに片想いしてたってこと？」
「えっ？」
葛葉くんの言葉に、思わず声がもれる。
『俺たちは3年間もお互いに片想いしてた』
って……。
「それって、どういうことなの？」
葛葉くんと話す機会があったとはいえ、選択授業がいっしょのときか、ろうかでばったりあったときくらいしかなかったと思うんだけど……。
