亜賀座の襲撃を受けた翌日、弘人の提案で緊急幹部会議を開く事になった。
幹部会議といっても、いつもの倉庫の幹部室で。俺と弘人と風吹に響生、あとは関係ないのに藍乃と奈央もついでに来るという。ある意味関係者だからまあ仕方ない。
俺は昨日の亜賀座の事も気になってはいたが、補習をサボれる口実が出来た方がちょっと嬉しいんだけど……それは出ておけと弘人に怒られた。
赤点なうえに留年する総長なんて目も当てられない……らしい。不知火の副総長は、暴走族なんてしてるくせにそういう所は結構うるさい。
結局、午前中は弘人も用事があるから、その間にちゃんと補習を受ける事になってしまった。
渋々と補習を受け、昼過ぎに倉庫に着いた時には、もう全員が揃っていた。
倉庫を占拠されるという昨日の失態。それを挽回しようと、会議に出ない配下の奴等も結構な人数集まって、外や中で鋭く目を光らせている。
俺がクーラーボックスからアイスを取り、いつものソファに座ると、弘人が口火を切った。
「――昨日の『雲竜』と『亜賀座』の事を、調べてみたんだ」
なるほど、午前中の『用事』ってこれの事だったのか。相変わらず仕事が速い。
「『雲竜』は、亜賀座で三代目のまだ若い族だった。だから知名度はあまり無いっぽい。それと――」
幹部会議といっても、いつもの倉庫の幹部室で。俺と弘人と風吹に響生、あとは関係ないのに藍乃と奈央もついでに来るという。ある意味関係者だからまあ仕方ない。
俺は昨日の亜賀座の事も気になってはいたが、補習をサボれる口実が出来た方がちょっと嬉しいんだけど……それは出ておけと弘人に怒られた。
赤点なうえに留年する総長なんて目も当てられない……らしい。不知火の副総長は、暴走族なんてしてるくせにそういう所は結構うるさい。
結局、午前中は弘人も用事があるから、その間にちゃんと補習を受ける事になってしまった。
渋々と補習を受け、昼過ぎに倉庫に着いた時には、もう全員が揃っていた。
倉庫を占拠されるという昨日の失態。それを挽回しようと、会議に出ない配下の奴等も結構な人数集まって、外や中で鋭く目を光らせている。
俺がクーラーボックスからアイスを取り、いつものソファに座ると、弘人が口火を切った。
「――昨日の『雲竜』と『亜賀座』の事を、調べてみたんだ」
なるほど、午前中の『用事』ってこれの事だったのか。相変わらず仕事が速い。
「『雲竜』は、亜賀座で三代目のまだ若い族だった。だから知名度はあまり無いっぽい。それと――」