姿見の前で長沢リナは念入りに自分の身なりを確認していた。
白いブラウスに紺色のスカート。
胸元にはエンジ色のリボンが結ばれている。
「お姉ちゃん、早くしないと遅刻するよ!?」
バタバタと家の中を駆け回っている妹の声が聞こえてきて「わかってる」と、顔だけ振り向いて返事をする。
よし、今日もおかしいところはなし、と。
リナは自分の姿に満足をしてひとつうなづくと、足元に置いてあった学生カバンを手に取った。
「じゃ、私行ってくるから」
家族に声をかけ、外へ出る。
今日は思ったよりも日差しが強くて外へ出た瞬間目を細めた。
一瞬日傘を取りに玄関へ戻ろうかと思ったが、思い直してそのまま歩き始めた。
アイドルにとって日焼けはご法度だけれど、日にあたらなすぎるのも体によくないと効いたことがある。
日焼け止めは塗ってあるし、今日くらいはこのまま歩いて行ってもいいかもしれない。
白いブラウスに紺色のスカート。
胸元にはエンジ色のリボンが結ばれている。
「お姉ちゃん、早くしないと遅刻するよ!?」
バタバタと家の中を駆け回っている妹の声が聞こえてきて「わかってる」と、顔だけ振り向いて返事をする。
よし、今日もおかしいところはなし、と。
リナは自分の姿に満足をしてひとつうなづくと、足元に置いてあった学生カバンを手に取った。
「じゃ、私行ってくるから」
家族に声をかけ、外へ出る。
今日は思ったよりも日差しが強くて外へ出た瞬間目を細めた。
一瞬日傘を取りに玄関へ戻ろうかと思ったが、思い直してそのまま歩き始めた。
アイドルにとって日焼けはご法度だけれど、日にあたらなすぎるのも体によくないと効いたことがある。
日焼け止めは塗ってあるし、今日くらいはこのまま歩いて行ってもいいかもしれない。