それから数日後

 俺と浩と男装した美奈で事務所の社長と話し合いをした。

 マネージャーは最初は反対してた癖に浩が美奈に歌を歌わせた事で二つ返事でおkになった。俺的には手のひら返しされた気分だ。

 「で、その子をアンタ達のグループに入れたいと?」

 「はいっ!絶対入ってくれたら戦力になると思うんですっ!」

 浩は社長に対し目を輝かせながらいう。

 すると社長は煙草を一本箱から出す。

 その仕草が妙に色っぽく感じた。

 「アンタ、ここでコイツらの曲何でも良いから一曲歌ってみなさいよ」

 『エッ』

 と、言いながらも美奈は社長の無茶振りに応えて見せた。

 つまり、その場で歌ったんだ。

 根性があると思う。我が妹ながら。

 義理だけど。