ロッカーの中、立ったままでウトウトしていると聡介の声が聞こえてきた。


「朝日だ!」


その声にハッと目が覚めてロッカーから出た。


聡介が窓の前に立っていてカーテンが開けられている。


外から朝日が差し込んできて目を細めた。


「本当だ」


呟いたとき、アナウンスが流れ始めた。


《朝になりました。狩の時間は終了です。狩人の先生方は速やかに帰宅してください》


それを合図にあたしたちの長い夜が明けたことを理解した。


そしてまた数時間後には生徒たちが来る。


その前にベッドに横になり、あたしは泥のような眠りについたのだった。