ケータイ小説 野いちご

孤独なお姫様

4章
クリスマス暴走


ヴォンヴォンッ
大量のバイクのエンジン音が響いている。
蓮「行くぞ」
蓮のその一言で一斉に走り出す。

私は車からその様子を見ていた。
『こうしてみると、やっぱりみんな暴走族なんだね』
奏「クスッそうだよ。やっぱり、暴走族ってまだ怖い?」
蘭龍のときもあったからか、奏多がそう聞いてくる。
『ううん。みんなのことは怖くないよ。けど私が居ていいのかなって思う時がたまにあるんだ』
奏多は黙って話を聞いてくれた。

『蘭龍のみんなに裏切られたことが結構大きくて、もしまたみんなに同じことされたらどうしようって…立ち直れない気がするの』

奏「…俺らは絶対に裏切らない。なんて、美咲ちゃんはそんな言葉信じてくれないと思うけどね」
信じるよと言って窓に目を向ける。

無数の星が高速に空を流れている。
プルルルル
奏多のスマホがなる
奏「もしもし、クスッわかったよ。…うん」
なにやら電話越しに誰かと話している。

奏「蓮が前に来いって言ってるよ」
前に来い?…それだけ??

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