しばらく事件のことについて考えていた。
確かあれは事件だったはず。…いや待って。何か引っかかる。

事故だったとして、あの無数のバイクは何だったのだろうか。
バイク…車…事故。全てが都合良すぎている。
さっきのニュースが頭に浮かぶ。…、もしかして。
『…ねえ旭陽、私の両親ってほんとに事故なの?』
旭「…っそうだよ」
目を逸らした…ってことは事故じゃないってことか。
パソコン起動させ、あの事故のことについて調べる。

旭「おいっ調べなくていいだろ」
止めようとしてくる。
『どうして?事故なんでしょ?だったら調べたっていいじゃない』
旭「…もうちゃんと話すから」

パタンッ
パソコンを閉じ、旭陽の方に身体を向ける。