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「き、緊張してきた。子供の参観日に初めて来たお母さんの気分」

「てめぇは参観日なんか行ったことねぇだろ!」


朔に後頭部をしばかれ我に帰る。
朔のツッコミスキルが、関西人並みになってきた。食い気味にツッコんでくる感じ、様になってきたわ


いや、そうちゃうねん


「だって、響の働いてる姿みるんやで?あたし泣きそう」

「だから響はおめぇの子供じゃねぇだろ!」

「ちょっと、2人とも!店の扉の前で立ち止まらないでよ。中に入ってやって」


慧に店に突っ込まれて、響のバイト先に足を踏み入れた。


何度も来てる店なのに緊張

いらっしゃいませと、いつもの店員さんの、明るい声


そして…



「あ!!みんな!来てくれたんだな!」


キッチンの方から、白いエプロンに身を包み、コックさんみたいな帽子をかぶった響が駆け寄ってきた


「に、におてる!」

「は?」

「に、似合ってる!!」

「びっくりした。何か臭いのかと思った」


臭ってるじゃない。似合ってる。コテコテの関西弁を使うと、たまに伝わらない

いや、似合ってるよ!響!