ケータイ小説 野いちご

密室でふたり、イケナイコト。

◇苦くて甘いアイスクリーム




「じゃ、今日は向かい合わせってことで」

「わ、分かった」



―――放課後。

2人で空き教室までやってきた。


この、“ 2人で ”ってところ、大事ね?


「またなんかあったら俺の心臓が持たない」



とかなんとか理由をつけられて、目立つのが嫌だったのに、並んでここまで来た。


りみっちと、はーちゃんには、



「なによもう、ラブラブじゃない!」


「ゆずちゃん、わたしたちのことは気にせず、成宮くんとの時間大切にしてね!」



恋愛ゲームで推しキャラを攻略した後、みたいな。


キラッキラの笑顔で見送られた。


叩かれた頬のことで、めちゃめちゃ心配かけたから、良かったと言えば良かったんだけどさ……




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