「ちょっと!
どういうこと!?
服部くんとどういう関係なの!?」

小声で話しかけてきた沙弓の言葉も耳に入らず、教室からでていく服部くんを目で追いながら、熱く火照る頬を両手で押さえた。

『俺も…好きだよ…』

何度も何度も彼の言葉が頭の中でリピートする。

うん、わかってる…。

バスケが好きって言ったのはわかってる。

うん…。

でも…それでも…嬉しい…。

それに…触れた…。

大きな手が、頭を撫でた…。