起きたら、華と手を繋いでいた。

なんでこんなことになったんだ?

昨日、あのクッキーを食べてから記憶がない。

華に聞かないとな。

「……う、ん」

華が起きたようだ。

急に目を開けるもんだから、驚いてしまった。

「うわっ」

「きゃっ」

さらに、手をぎゅっと繋いでいることに驚いて叫ぶ華。

「な、な、な、なんで!?」

「知るか」

「そうだ!なんであのクッキー食べたの?」

「気分?」

「あんたは覚えてないだろうけど、大変だったんたからね!」

俺、何かしたのか?

「例えば?」

「………たくさんキスしてきたとか」

は。

はあ!?

俺、何やってんだよ!

「口にか?」

「それはない!!」

よかったようでなんか残念な気持ちはなんだ?

「じゃあ、いいじゃん」

「良くない!」