~♪


……ん?


どっか遠くからケータイの着信音が聴こえる。


~♪


あ……れ?


俺いつの間に寝てたんだ?



どうやらいつのまにか女のピンクのベッドで寝ていたらしい。


窓の外からオレンジ色の夕日が差し込む。


パッと周りを見て、女の姿はなかった。


~♪


頭のすぐ隣でケータイが音を出しながら振動している。


あっ。早くでないと。


ピッ


ケータイを手にとって通話ボタンを押した。


「はい~どちら様ですか~?」


《……》


あれ?無言?


ケータイを耳から離して画面を見るとEメールが1件きていた。


電話じゃないのかよ。


俺ってバカ。