「それで今度デート」


「デートじゃないわ。探り合いよ」



暴走を終え、家に着いた月那達。


お互い情報を手に入れたというのもあり、それを共有していた。



「それよりクスリの現場を突き止めたって流石はお兄ちゃんってところだね」


「久しぶり、その呼び名」



朔夜の報告に出てきたジンさんとやらを調べる月那を横目に朔夜が思い浮かぶのはなずなだった。



「おっと、ジンさん谷口組じゃん。下っ端みたいだけど、売人やってるなら相当あそこはクスリに染まってる」


「これで証拠できた」


「エレナと三村胡桃は同一人物」



エレナがジン、ジンがエレナさんと言ったのだからエレナの立場が上ということだ。


桜蘭の倉庫の近くだったということもあるのか、胡桃とは呼ばなかったみたいだ。



「それでこの後はエレナと何か話したの?」