ガラガラ… 何も変わってないなあ。 家庭科準備室だったその場所。 私がかつて虐められていた時に使っていたこの場所。 黄竜に…了雅に助けられてから使わなくなったこの場所。 「はぁ〜今誰か使ってたりすんのかな〜?」 ガラガラ… あ、やっぱそうなんだ。 空いたドアの音を聞いて振り返るのと同時に体が固まっていくのがわかる。 「なんでお前がいるんだ?」 さっきのチョコレートブラウンの髪の人がこっちを見据えていた。