「はじめましてー、あたしは春。千聖の幼馴染だよっ。よろしくね」

その名前の通り、春色の髪をツインテールに結って、にこにこと笑顔を振りまく太陽のような少女、春

「美愛だ。よろしくな」

「うんっ」

ふわりと笑いかけられ、それから春は千聖に視線を移した

「この子も精霊眼?」

「うん、そーだよ!」

何故か千聖が誇らしげに胸をはる

「なんで千聖が胸をはるんだよ」

「えー、いいじゃん。子どもを見守る親みたいな感じだよー」

いや、理解出来ん

しかも、当たり前、みたいな顔されるとなおさら

「そっかそっかー。なら、隣にいるのは契約済み?」

ちらっとリーナを見て、あたしに聞いてくる

は?

「精霊、みえてんのか?」

「もっちろん!それで推薦もらったんだ〜。で、契約済み?」

「契約済み、だけど・・・・・・?」

ホントは契約してねぇけどな

「そ、そうね・・・・・・契約してるわ」

(あたしの)空気を読んで、リーナも同意した

ナイス、リーナ

もしこれで契約してないって言ったら即魔法使うが

「えー、そっか残念」

ちょっぴり悲しそうに肩を落とす春

えーと?

「な、なんかすまねぇ・・・・・・」

「あ、別に美愛が謝る必要はないよ?春ってば、水属性だと思った精霊に声をかけて契約してもらおうと考えてるの」

呆れつつ、あたしに説明する千聖

ふぅん?

「だって、早く契約精霊がほしいもん・・・・・・お兄ちゃんは契約精霊いるし。負けたくないしっ」

兄相手に対抗意識を燃やす春

負けず嫌いかよ・・・・・・