翌日、登校してきた生徒たちは一旦教室へ集まり、予定通りスマホを提出させられた。


あたしと颯樹は目を見交わせて小さく頷き合った。


計画は昨日しっかりと立てているから、きっと大丈夫だ。


全校集会が行われている間職員室は空になる。


そのタイミングで龍と翔太朗の2人が職員室へと忍び込み、スマホを回収することになっていた。


その後すぐに拓と合流し、3人で全校生徒のスマホにアプリを回す予定だった。


あたしたちも何か手伝いたいと申し出たけれど、A組の生徒ばかりが欠席すればかえって怪しまれてしまう。


そのため、全校集会が終った時に3人に連絡を入れる係りとなっていた。


体育館シューズを片手に持ち、ゾロゾロと体育館へ移動する。


「ねぇ、なにか考えてるでしょ?」


そう声をかけてきたのは紗菜だった。