それから1週間後。


十夜さんの背中の傷もだいぶ良くなり、また私の執事として皇家に戻ってきた今日。


「会いたかったよ美都」


「おじいちゃん!!」


久しぶりにお屋敷に戻ってきたおじいちゃんの前で十夜さんと私は座っていた。


「聞いたぞ。
美都と、付き合ってるんだって?」


「はい」


笑顔で私に笑いかけたおじいちゃんは、十夜さんの顔を見るとすぐに真剣な表情になった。


「お嬢様は私の生きる希望だけでなく、人を愛する気持ちや優しさを教えて下さいました。この先の未来を一緒に歩んでいく人はお嬢様以外は考えられません。この身を捧げてもお嬢様を幸せにし、愛し抜く所存です。どうか、認めていただけませんか」