とりあえず、私は廉くんの腕を借りた。


抱き締められる形での、腕枕は……眠れるなんてことなくて、やっぱりダメで廉くんに謝って離れた。


青くんにも真也くんにも、悪いけどやっぱり眠れなくて…………。



私はこのまま、眠ることが出来ないのかも、と言う諦めが、私を支配する。


「雷くんーー」




雷くんが、私を見る目が甘くてクラクラする。



ドキドキが、聞こえてしまいそう。


「美心、来いよ」




恐る恐る、雷くんの側に寄ると引き寄せられ胸の中に治まる小さな私。



頬に熱が集まるのが、分かる。