ケータイ小説 野いちご

セーヌ川に魅せられて~パリジャンとの淡い恋~

旅の終わり




下へと降りるエレベーターの中で、涙が止まらなくなった。




アランは・・・

私の涙に気付くと、服の袖でぬぐいとってくれた。




「レイ、レイ・・・」



と心配そうに私の顔を覗きこむアランに・・・




覚えていて欲しい。



私の笑顔を。




だから、頑張って笑顔を作る。





「アラン・・・メルシー!!」



元気良く笑った私の顔を見て、アランは私の頭ごとぎゅっと抱きしめてくれた。



エレベーターが下に着くまでの間、私はアランの優しさを体と心に染み込ませた。





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