夕餉を食べた後から1週間、タイムスリップしてからは1ヶ月が経った。
前までの日課は朝に雑巾掛けをして、ご飯を作って、頼まれた着物をデザインしたりだった。

最近は空いてる時間を見つけて文字の勉強をしてるの。
現代とは違って崩してある平仮名だから覚えるのが大変だったけど、最近はある程度文字も読み書きできるようになって薬の作り方を本で学んでるんだ。

今日も今の時間は空いていて書物庫にいるの。

「びび様?こんな所で何をなさっているんですか?」

「三成くん!薬の勉強をしようと思ってて...。」

「薬ですか?いきなりどうしたんですか?」

「えっと...次の戦私も同行するでしょ?この前まで何もできなくて助けてもらいっぱなしだったから、お荷物になるのが嫌で。私は戦えないし、心も皆みたいに強くない。だけど、少しでも役にたちたいの。」

誰にも傷ついてほしくないからせめて私の手で、怪我をした人の面倒をみたい。