ケータイ小説 野いちご

彼氏売買所

ダブルデート

真由が待っている公園へと走って戻ると、ようやく大きく深呼吸ができた。


「どうだった?」


そう聞いてくる真由に「彼氏になってもらった」と、ぶっきらぼうに返事をした。


「そっか。それじゃ1つ目のミッションは完了だね」


真由はそう言って笑顔を見せる。


「優里は?」


「先に帰ってもらったよ」


「どうして? 優里だってバイトしたいって言ってたのに」


そう言うと、真由は軽く肩をすくめて「優里には優里に合ってるバイトがあるはずだから。あたしはこのバイトは愛の方が向いてると思ったから声をかけたの」と、答えた。


バイトに向き不向きがあるのはわかるけれど、肝心のバイト内容は全く聞いていない。

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