いくら傷ついていても、今日は登校日だった。


休んでしまおうかとも思ったけれど、迷惑をかけてしまったユキエさんに休みたいの一言をいうことができなかった。


「おはよう小春っち! なんか今日顔が疲れてるね?」


リオちゃんがそう声をかけてきたので、あたしは曖昧にほほ笑んだ。


1つになれたと思った瞬間、振られてしまった。


それでもすぐに次の相手を見つけなきゃいけなくて、朝まで眠る事ができなかった。


そんなこと言えなかった。


けれど、お嬢様である彼女たちもあたしと同じような経験をしてきているかもしれない。


「ちょっとね……」


あたしはそう返事をして席に座った。


ゆったりと腰をしずめる。


「おはよう小春さん」


その声に振り返ると、キョウカちゃんが来たところだった。