それから数時間後、あたしは小春ちゃんの部屋にいた。


もう見慣れたこの部屋にいるととても気分が落ち着いた。


本当にここが自分の部屋になったような感覚すらする。


「これが友達との写真だよ」


そう言って見せてくれた写真はクラスの集合写真だった。


みんな背筋を伸ばし、真っ直ぐにカメラを見ている。


立っている姿だけなのにその優雅さが伝わって来るようだった。


「みんな可愛くて綺麗だね」


「そうだね。写真の写り方とかも、幼い頃から習ってるしね」


「そうなんだ」


こんな子たちに囲まれて勉強をするなんて、夢みたいだ。