ナオにとって今日は最低な1日だったろう。


身に覚えのない写真の事でクラス中から白い眼で見られ、陸人との関係もぎくしゃくしはじめてしまったんだから。


でも、それは仕方のないことだった。


元々陸人を狙っていたのはあたしだった。


あたしの方が陸人とずっと近い関係だった。


それをナオが無理やり奪って行ったんだから。


ナオはずっと落ち込んでいる様子だったけれど、放課後になって陸人に話かけられていた。


陸人から声をかけられたナオは嬉しそうに頬を緩めている。


その様子を見てあたしは内心舌打ちをした。


陸人はまだナオの事が好きなんだろうか?


おっさんと2人でホテルに入るような最低な女のことを、まだ信じているのだろうか。