帰り道あたしは弘樹との出来事も忘れてウキウキとした気分だった。


これで陸人の複製を作ることができる。


あたしと陸人とのデート風景をわざとナオに見せつけてやるのだ。


そうすればナオはきっと諦めるだろう。


ナオは元々消極的な性格をしているし、自分から何かを追い求めることもしないだろう。


邪魔者を消してから本物の陸人と付き合えばいいんだ。


そう考えると嬉しくて夜も眠れそうにないのだった。