ケータイ小説 野いちご

羽をくれた君へ。

第2章
嫌いな季節

桜舞う季節。


私の嫌いな季節がやって来た。


「雫ー!おはよー!」


「おはよー!」


3年生になって、私は最上級生になった。


友達とも仲がいい。


周りから見たら普通の高校生だ。


でも、私の親は相変わらず。


今朝だってそうだ。


「雫!お母さん今日からフラワーアレジメント教室の友達と旅行に行くから、3日間帰ってこれないから。ごめんなさいねー。」


「お父さんは会社の方が忙しいから1週間くらい開けるからな。1人でどうにかやってくれ。」


なにそんなあからさまに嘘ついて。


分かってるんですけど。


嘘ってことくらい。


「うん。大丈夫だよ。・・・・・1人で大丈夫だから。・・・・・・・思う存分、楽しんでくればいいよ。」


後半の言葉はきっと2人には聞こえてない。


2人とも、本当はお互いに分かってるくせに。


だって、昨日の夜、


「はぁ!?俺の金を使ってフラワーアレジメントなんて下らない!!そんなことのために働いているんじゃないぞ!!」


「じゃああなたの金は他の女にやるための金なのね!!」


「お前に言われたくない!!」



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