「そんで。どーだったんだ、デート。」


「だーかーらー、デートじゃないってば。」


「でも楽しかったんだろ?」


「うん。・・・・・・・・一生忘れない。」


「なら良かったじゃん。」


「ん。まーね。」


リクと話しているのは美紅さんの店でも、スタジオでもない。



何にもない病室。


「つーか、なんで今入院なんだよ。担当医めっちゃ怒ってたじゃん。・・・・・・お前、かなり前から危なかっただろ。」


そう。


俺は医者の言うことを聞かずに入院しなかった。


本当は12月に入ったら即入院だった。


そうじゃないと、危ないって言われた。


でも俺はどうしても雫とどっか遊びに行きたかった。


だから、医者からかかってきた電話にも出ずにいた。


でも遂にこないだ智兄にバレて俺は即入院。


今日は智兄が来れないから代わりにリクが来てる。


うるさいんだけど・・・・・・・