ケータイ小説 野いちご

才華龍学院 Ⅱ

第1章
私達は常識外れ


パーティー会場には色々な制服が飛び交っていた。

小隊のメンバーならば同じ制服は見られるが、個人部門で出場するなかには1人だけのところもある。

その生徒は教師と一緒にいるところをよく見る。

(あれが、明洋南)

燐は視線を右側に移すと明洋南が鎮座していた。
その明洋南と一緒に話しているのは同じ都市代表の私立茶乃崎の生徒だ。

「あっ!か~い~と!」

そんな中1人の女が手をふって呼ぶ声が聞こえた。

この声は と燐たちはその方向を見る。

そこには国立月ヶ瀬の制服を着て緋色の髪に朱色の眼をした少女を先頭に4人いた。

「朱里!久しぶり」

堺人も手をふってそちらに向かう。
当然燐たちもあとをおう。

国立月ヶ瀬に通いながら月島特殊部隊に所属している四神だ。

朱里を先頭に青衣、白夜、玄真がまっていた。

「おひさー!あっ燐!次は負けないから!絶対!」
「次も負けるつもりはないよ」

朱里と燐は火花を散らしていた。
まぁまぁ と堺人と白夜がなだめる。

「にしても、すごいね!中等部しかいない小隊が出てくるとは……

流石と言ったところかしら?堺人」

青衣は 燐たちを見定めるようにして クスッ と笑う。

「そりゃ、そうでしょー!
ここに来なかったら私が許さなかったよ!」

朱里はやはりバトルモードぎりぎりの口調。

また火花が散りそうだと予感する2人以外は話を変えることにした。

なにかと色々な話題が出てきた。
学院内、都市内の代表を決める大会でのこと、
学校生活のこと、最近流行りのこと

などなど話していくうちに会場は暗くなり、ステージ側が明るくなった。

「明日からいよいよ全国学校代表大会が始まるのですが、

光国の第1王子、煌永(こうえい)殿下からお言葉があります。」

司会の男が言うと、真ん中に用意されたマイクに光があたる。

そこに一人の青年が立っていた。

光国の第1王子、煌永殿下は今年で20歳。
漆黒の髪に深い水色の瞳、クーイ国特有の肌の白さ。

煌永殿下は光国とクーイ国のハーフだ。

クーイ国の第2王女だった娘が光国の第1王子と結婚し、生まれたのが煌永

つまり、第1王子は今の王で第2王女がその妃だ。

「あれっ、今思ったけどカインって煌永殿下のいとこにあたるよな。」

柳は今さらな質問をする。
カインは 今さらかよ と思いながらも頷いた。

「俺の1番上の兄と仲がいいぞ同い年だし」

カインは煌永殿下をみながらそういった。

カインは元々カインの生まれ変わりなためほとんど城から出たことがない。

アーミャと行動を共にするようになってから城の外に行くようにはなったが。

「俺は結構下の方だから仲がいいって言ったら堺人ぐらいだしな。」

なんて、カインは小声で呟いた。
その声を拾ったものは誰もいなかった。

全員、煌永殿下の言葉を聞いていた。

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