「あっ!?璻、お前なんでこんなところいるんだよー。探したんだけど。」


「ごめんごめん。ちょっとな。」


「ふーん。って言うかさっき誰と話してたの?」


「ん?ここの近くの進学校の女の子。」


「進学校!?お前馬鹿なのか!?そんな真面目ちゃんにナンパしても楽しくねーぞ!?」


「ナンパじゃねーよ。まぁ、遊ぼって言ったけど。」


「それがナンパって言うんだよ。馬鹿だなー相変わらず。俺も人のこと言えねーけど。」


さっきからごちゃごちゃ言ってくるのは親友の木崎遼(きざき りょう)。


中学の時からの仲で外見は俺よりもチャラい。


髪の色は金髪に近いし、制服だって俺より着崩してる。


でも、バカで元気で感動屋で友達思い。


高校に入った時、初めて話しかけてきたのが遼だった。


常に笑ってて、そんないつでも明るい遼に興味を持った。


仲良くなるのに時間は掛からなくて俺達は直ぐに意気投合した。


いつも楽しく過ごしたくてバカばっかりやってた。