ケータイ小説 野いちご

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【短】あなたの鍵が見つからなくて

出ていけ




 ***



 初日はこんなんだったけれど、きっと上手くいくはずだって。あたしは信じていた。



 仕方なく1部屋を空けてくれた瑠佳さん。



 緊張の疲れもあったみたいで、あたしはがっつり寝てしまった。起きたのは朝の9時。さすがにびっくりした。



 多分、あたしのぐーたら具合に腹が立ったのもあったんだろうな。




「半径5メートル」


「は?」


「半径5メートル。近づくな」




 どう見てもこの場所5メートルないんだけれど。
 出て行けと言ってるの?



 そりゃ、一緒に住んでなんて言ってしまった気持ち悪い女ではあるんだろうけれど。



 それ、酷くない?

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