「ちょっと〜! いつまで寝てるのよ?!」
ゆらゆらと体を左右に揺らされると、頭上から怒声地味た声が耳に届いた。
重い瞼を開きつつ被っていた布団から顔を出すとそこには、いつもお越しに来てくれる幼馴染のミリィの姿があった。
ミリィは怒っているのか腰に手を当てながら俺を見下ろしている。
「何だよミリィ? こっちは疲れてるんだ……。昨日は徹夜だったんだからさ」
眠気に負けそうな意識をかろうじて保ちながら何とか捻り出した声で言う。
「徹夜って……それは仕方ないけどさ」
「ということで……俺はもうしばらく寝る」
大きくあくびをした俺は再び布団の中に潜ろうとする。しかしそれをミリィは許さないのか、力強く布団を掴むと俺から剥ぎ取った。
「な、何するんだ!」
横になっていた体を起こしミリィから布団を取り返そうとする。
ただでさえ昨日は魔力を消費しすぎて体の調子が悪いんだ。今日くらい寝かせてくれたって。
「今日は街に買い物に行く日でしょ?」
その言葉を聞いた俺の指先が布団一歩手前でピタッと止まった。
【街】という言葉を聞いて俺の眠気は一瞬にして吹き飛ぶ。
「街……買い物……」
手を伸ばした状態でぶつくさと【街】と【買い物】と交互に呟いていく。
そして――
「女の子!!」
俺はミリィの横を風の如く通り過ぎ、慌てて階段を下りて一階へと向かった。
ゆらゆらと体を左右に揺らされると、頭上から怒声地味た声が耳に届いた。
重い瞼を開きつつ被っていた布団から顔を出すとそこには、いつもお越しに来てくれる幼馴染のミリィの姿があった。
ミリィは怒っているのか腰に手を当てながら俺を見下ろしている。
「何だよミリィ? こっちは疲れてるんだ……。昨日は徹夜だったんだからさ」
眠気に負けそうな意識をかろうじて保ちながら何とか捻り出した声で言う。
「徹夜って……それは仕方ないけどさ」
「ということで……俺はもうしばらく寝る」
大きくあくびをした俺は再び布団の中に潜ろうとする。しかしそれをミリィは許さないのか、力強く布団を掴むと俺から剥ぎ取った。
「な、何するんだ!」
横になっていた体を起こしミリィから布団を取り返そうとする。
ただでさえ昨日は魔力を消費しすぎて体の調子が悪いんだ。今日くらい寝かせてくれたって。
「今日は街に買い物に行く日でしょ?」
その言葉を聞いた俺の指先が布団一歩手前でピタッと止まった。
【街】という言葉を聞いて俺の眠気は一瞬にして吹き飛ぶ。
「街……買い物……」
手を伸ばした状態でぶつくさと【街】と【買い物】と交互に呟いていく。
そして――
「女の子!!」
俺はミリィの横を風の如く通り過ぎ、慌てて階段を下りて一階へと向かった。