コンコンッ








「悠ぁー、紗久だけど、入るよ」







ガチャッ






扉を軽くノックしてから、今の悠には返事も返す気力がないだろうと判断し、返事を待たず勝手に扉を開ける。







すると。









「はぁ、はぁ」








そこには昨日と同じように苦しそうに表情を歪め、乱れた息をする悠の姿があった。






ベッドの上で部屋に入ってきた私に気づくことなく、いつもの涼し気な美しい顔は歪み、頬は赤く染められ、衣服は乱れ、はだけている。





その姿は不謹慎だかとても色っぽい。







「………」







私の変態。




病人に対して何考えてんだ。