『狼君。今日の課題ちゃんとやってきましたか』
朝、学校に登校すると彼はいつもの様に伏せって寝ていた。
彼とは私、三浦望《ミウラ ノゾミ》のお隣さんである大神健太《オオガミ ケンタ》君の事。クラスどころか他の学年からも恐れられている問題児。らしい。
「うっせぇな」
鋭い目つきがこちらに飛んでくる。が、気にしません。
『してきましたか??してきてないんですか??』
「してねーよ」
ツンツンッと腕をつつくと、面倒くさそうに彼は頭を起こした。
「なんだ、やってねーことに対しての説教かよ」
『いいえ、見せてもらおうと思って』
「お前もやってねーのかよ」
鋭いツッコミにえへへッと頭をかいた。