──ジリリリリリリ 「………んん」 けたたましい音が静かな空間に響き渡る。 目を開くのを億劫に感じながら、目覚まし時計に手をかけようと懸命に手を伸ばす。 目を閉じたまま手探りでそれを探し静かにさせた。 眠い。まだ寝ていたい。起きたくない。 わたしの意識はもう1度夢の世界に──